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西野純也研究会とは
 

研究会の活動や

西野純也先生に​ついて紹介します。

先生からのメッセージ

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   本研究会は東アジア国際政治を研究対象としており、ゼミ生たちが毎週1冊の課題図書に基づいて活発な議論を行う活気あふれる場となっています。多様な個性が集い、互いを尊重しながら共に学び研鑽し合っています。

 私自身の専門領域は東アジアの国際政治、なかでも朝鮮半島をめぐる政治と外交です。北朝鮮核問題は言うまでもなく、南北分断や朝鮮戦争、さらに遡れば日清、日露戦争という出来事が如実に示す通り、朝鮮半島は国際政治の主要な舞台の1つであり、そこでは日本も中心的なアクターでした。現在でも、日本の外交・安全保障において、朝鮮半島情勢は重要な課題であり続けています。

 また、南北朝鮮は冷戦によって誕生した分断国家であるがゆえに、韓国、北朝鮮の内政は国際政治と密接かつ不可分に結びついています。朝鮮戦争停戦協定の署名主体が北朝鮮、中国、国連軍であることだけを見てもそれがわかります。私が国際政治に関心を持ちながらも朝鮮半島を研究しているのはこのためです。

​ 一方、ゼミでは朝鮮半島情勢に限らず、米中関係や日米同盟、日本外交や米国の東アジア政策など広く東アジアの国際政治全般を研究対象とします。ゼミ生には、特定の地域に限定されない、幅広い分野に応用できる洞察力と分析力を養ってほしいからです。そのためゼミでは国際政治の書籍を数多く取り上げて議論します。それを通じて、社会科学の方法論に則って分析的に物事を考える力を養うことが本ゼミの重要な目的のひとつです。

 あわせて、ゼミ生には、東アジア国際政治の諸問題や現在日本が直面する課題を検討し、それらに対する処方箋(解決策、政策)を提示しうる能力を身につけてもらいたいと思っています。卒業後、外交や安全保障政策に携わることはなくても、そのような作法は広く社会生活の場で必要となると考えているからです。

​ 学生の皆さんは、ゼミ以外にも多くの活動で忙しくなるはずです。それでも私が期待しているのは、どんなに忙しくてもゼミを疎かにせず、その他の活動と両立できる、意欲に溢れ、努力を怠らない学生の入会です。教員と学生の間の信頼関係構築も重視しています。

最後に、ゼミ生には与えられた課題を受動的にこなすだけではない、ゼミの場で真剣かつ活発に議論に参加する能動性、積極性が求められます。ゼミの仲間と2年間ともに学び、学生生活の集大成として卒論を書き上げることのできる学生の入会を楽しみにしています。

西野純也(にしの・じゅんや)

専門領域

 東アジア国際政治、現代韓国朝鮮政治、日韓関係


担当科目

学部:現代韓国朝鮮論、現代韓国朝鮮論特殊研究、国際政治基礎、研究会

   朝鮮半島と東アジア国際政治

大学院:国際政治論特殊研究、国際政治論特殊演習、論文指導

 

学歴
慶應義塾大学  法学部政治学科卒業
慶應義塾大学大学院  法学研究科政治学専攻修士課程修了
慶應義塾大学大学院  法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学
延世大学校 社会科学大学院 政治学科博士課程修了(政治学博士)

 

経歴
外務省在韓国大使館政治部専門調査員 2002/07-2004/06
外務省国際情報統括官組織第3国際情報官室専門分析員  2006/03-2007/03
慶應義塾大学法学部専任講師  2007/04-2010/03
慶應義塾大学法学部准教授  2010/04-2016/03

慶應義塾大学法学部教授  2016/04-現在

慶應義塾大学東アジア研究所現代韓国研究センター長 2016/04-現在

ハーバード・エンチン研究所交換研究員  2011/09-2012/08
ウッドロー・ウィルソン・センター、ジャパン・スカラー  2012/09-2013/08
ジョージ・ワシントン大学シグール・センター訪問研究員 2012/09-2013/08

 

最近の業績(一部)

Junya Nishino, “A Perspective from Japan,”
Resumption of Dialogue on the Korean Peninsula: Six Perspectives, ISDP, March 2021, pp. 39-46.

Junya Nishino, “The 2022 South Korean Presidential Election and the Next Administration’s Foreign and Security Policy,” Security Studies, Vol.3 No.4(December 2020), pp.87-95.

Junya Nishino, “The Korean Peninsula Enters an Era of Arms Race,” NPI Research Note, October 2021.
https://npi.or.jp/en/research/2021/10/22185648.html

Junya Nishino, ”Kishida’s Foreign Policy Agendas and Japan-ROK relations,” Korea on Point, October 6, 2021.
https://koreaonpoint.org/view.php?idx=45

西野純也「バイデン政権発足と朝鮮半島情勢」『NPIクォータリー』第12巻第2号(2021年春)、6-7頁。

西野純也「米政権で変わる対中政策と困難続く対日関係」『中央公論』2021年8月号、86-93頁。

西野純也「韓国が目指す新たな安全保障体制」『修親』2020年9月号、6-9頁。

니시노 준야 「한미일 공조 흔들리면 북한만 이득」21세기평화연구소편 『바이든 시대 전문가 진단  기로에 선 북핵』 2020년 12월, pp. 322-333.

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